YUSUKE OONO
大野友資
木材に金属や樹脂などを貼り付けてつくる「化粧板」という素材があります。この「フロッタージュ」シリーズは、伸縮性のあるやわらかいニットと木材とを重ね合わせた「ニット化粧板」です。
木目を強調する「うづくり」という加工を施した板と「46ゲージのダブルフェイス組織」という、きめ細やかなハイゲージニットを合わせることで、生地の編目が木目の凹凸に自然に追従し、繊細な模様が浮かび上がります。
表情豊かなテクスチャーのバリエーションをいかし、インテリアや家具のための建材として展開していくことを想定しています。
テキスタイルディレクション:TEXT
制作:studio arché
Profile
大野友資
1983年ドイツ生まれ。DOMINO ARCHITECTS代表。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京芸術大学非常勤講師を兼任。
DOMINO ARCHITECTS
大野友資によって2016年に設立されたプラットフォーム。デザインの実践と理論の両面から歴史や文脈への接続を試み、情報と物質、デジタルとアナログ、ハイテクとローテクを相対化するような設計を手がける。その活動はさまざまなチームとの協働によって形作られ、建築、インテリア、プロダクトデザイン、リサーチや企画開発まで多岐にわたる。
www.dominoarchitects.com